微小金属異物除去

Microscopic metal foreign matter removal

微小金属異物を除去するために

異物だけでなく環境や流動条件に対し、機器や磁場を最適化設計することで微小金属異物を除去します。
オーステナイト系ステンレスの微小金属異物に対しては、単なる磁束密度の増加では十分な除去性能が得られない場合が多く見受けられます。
弊社では、対象異物や流動体の物性や特性などを含め、これらとの相互作用を総合的に分析した上で、磁場強度および磁場勾配を空間的に最適化し、加えて搬送経路内の流動条件も考慮し構造設計します。
これにより、従来困難とされた極微小異物の高精度な選別・回収を可能としています。

除去対象物とサイズ

除去対象物は鉄だけではなく、ステンレス方が多く対応しています。
除去対象物の粒径が微小なものになってきており、マイクロメートルサイズからナノメートルサイズへと徐々に変換されてきています。

流動体の物性・特性と流動条件

金属異物に対し磁気を応用して除去・分離する際に、磁力は重要な要素の一つですが、粉体や流体などの流動体の物性や特性を考慮する必要があります。
また、流動条件により効果が変動するため、こちらも考慮する必要があります。
つまり、微小な金属を除去しようとするほど細分化された要素を細かく分析し、その目的に合った磁界や機器の設計を最適化する必要があります。

粉粒体

  • ・詰まり易さ
  • ・崩れ易さ
  • ・付着し易さ 
    など

流体

  • ・粘度
  • ・濃度
  • ・流体分類 
    など

流動条件

  • ・処理量
  • ・抵抗
  • ・流動体
  • ・特性前後設備 
    など

機器設計最適化

除去対象物の磁性

磁石の磁力が高いほうが良いのはありますが、微小金属異物除去となると、必ずしもそれだけで良いとは限りません。
除去対象物や流動体の磁性も踏まえ、目的に応じ最適化された磁界の形成が必要となります。
弊社では、除去対象物の磁性の測定により適切な磁界の設計が可能です。

微小金属異物除去による効果

目的に対して性能の最適化を行うことで、高度化された問題解決、厳密な要求に対する品質向上、生産の効率向上、持続可能な歩留向上などの結果につなげることができます。