最適化設計 事例
(ケース2)

Case study

導電材料における
45㎛以下の金属異物(SUS304)の除去

目的

導電材料メーカー企業様よりのご相談。
導電材料のショート防止のため、母材に磁性のある粉体から45㎛以下の金属異物(SUS304)の除去が必要。

対応手法

・機器設計の検討に必要な情報・仕様・条件を確認。

・依頼者の許可を得た後、対象異物と母材の分析。

・磁性体中から磁性異物を除去するために、分析結果および運用条件に基づき、各種要素(粉体物性、流動条件、空間配置など)を総合的に考慮して磁界設計解析を行い、それらの要素に応じた磁力、磁場分布、装置仕様を最適化。

・エビデンスを取得するため、必要回数の実験を実施。

・データ分析後、結果報告を提出。

結果

母材の磁性に反応せずに除去対象物を除去するのに適切な磁界と機器設計を、磁性の測定・粉体物性・使用条件などから導出し最適化したことで、磁性体中からの磁性異物除去において回収率90%以上を達成した。本結果から、使用条件に応じて機器設計の最適化を図ることは重要と言える。